「グランドデザイン2020」に向かって

平素は格別のご厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。
2011年度をスタートするにあたっての経営方針を申し上げます。

現在の世界情勢は、先進国の停滞、新興国の拡大、人口・食料・資源問題、直近では、情報化による国家単位の政治崩壊等、リスクが極大化し、益々確たる方向性を見いだせない「先例なき時代」へ突入しています。

このような状況下、アムロンは創業から企業30年紀を2巡経過し、すでに第三世代に入り、鉄鋼・環境・国際事業の三本部制への移行、人事刷新、製販一体化への大規模な組織統合、基幹事業以外の成長分野の拡大、種々の経営管理手法の継続強化に取り組んでまいりました。

事業シフト

弊社の第一事業は、鉄鋼素材流通、関連製品、非鉄金属の流通機能、その付加価値を加える加工機能です。創業より営むこの事業は社会的な使命と誇りを持ち続け、経営環境に対応し、常に価値ある事業ポジションにシフトさせてまいります。

第二の事業分野である環境セラミック、エコ事業、機械、情報等の鉄以外の分野は、第2の基幹事業へと成長しつつあります。規模的にはまだまだ展開途上ですが、より巨大な市場に向かってダイナミックに加速する所存です。

第三はグローバル化です。すでに顧客とのアライアンスで、中国、欧州企業に出資参画しています。顧客のご要望に添うべく最大限に努力し、さらなるグローバル化は社内外のビジネスとの新たな連携により進めます。

モノから人へ

企業や個人の資産価値はデフレ化し、極端な場合は資産=モノが経営の圧迫要因になるという実例が出てきています。逆に、ネットでよくみられるように、仕組みによる人の集まりや集合体が莫大な価値を生み出したりしています。即ち、モノだけに頼るビジネスモデルは終焉を迎えつつあります。できるだけ少ない固定資産で、コアになる技術とそれを作るだけの機能を有し、不要なモノは持たず、人の中にあるノウハウ、即ち、技術力、創造力、開発力、ソフトウェア構築力、さらに人脈、交渉力といったビジネス力を資産と考えています。「人のアムロン、アムロンの人」に取り組みます。

2020年に向けて

国内外ともに、政治、経済のあらゆる局面でこれまでの常識を超えた事象が次々に発生し、その速度も限りなく高速化しています。その場限りの対応では、外部環境に大きく流され、本来我々が果たすべき企業使命を見失う、また果たせなくなる可能性があります。弊社ではこのような経営環境を想定し、お客様に新たな事業価値を提供するためのビジネスモデルへの取り組みとして、各事業の達成すべき姿とその実現のための数百にわたる課題=CSFを抽出しました。そしてこれらから向かう大きな方向として、下記に収斂させ、「グランデザイン2020」としました。

  • ストロング・アムロン(ストロング=強い)
  • スマート・アムロン(スマート=頭を使う)
  • グローバル・アムロン(グローバル=世界的)

アムロン大原則の実現

これまで述べた事はすべて、正しい理念に立つ必要があります。その理念はアムロン大原則です。私たちのすべての活動はこの大原則に沿って行います。

  1.  1.社員を幸せにする会社
  2.  2.お客様を幸せにする会社
  3.  3.社会を幸せにする会社


この大原則を実現する会社にします。

アムロンは、いつもお客様とともに歩んでいきたいと考えています。今後とも、ご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

平成29年3月1日

代表取締役会長 宮本吉朗